1つのオフィスを、複数の個人事業主や企業で共有するシェアオフィス。オープン空間であるイメージが強いシェアオフィスですが、最近では個室タイプも増えています。

そこで今回は、シェアオフィスの個室タイプとは何かや、シェアオフィスを利用するメリットについてご紹介します。

シェアオフィス【個室タイプ】とは何か

近年、コワーキングスペースやレンタルオフィスなど、様々なタイプのオフィスが誕生しています。その1つがシェアオフィスです。シェアオフィスは人気が高く、またシェアオフィスの中でも個室タイプなどこれまでになかった形のものが生まれています。

そこでまずは、そもそもシェアオフィス・レンタルオフィスとは何か、さらにシェアオフィスの個室タイプの概要と個室タイプが向いている利用者について紹介します。

シェアオフィス・レンタルオフィスとは

シェアオフィス・レンタルオフィスとは、複数の利用者で共有する作業スペースのことです。

オープンスペースと個室タイプがあり、オープンスペースのシェアオフィス・レンタルオフィスでは、1つのオフィス空間を個人フリーランスや複数の企業が共有しながら利用します。

仕事の際に同じオフィスにいる他の個人や企業と会話をする必要は基本的にありませんが、コミュニケーションを取ることで新たな顧客獲得につながる場合もあります。

【個室タイプ】とは

これまでシェアオフィスは、1つのオフィスを共有するオープンスペースが主流でした。しかし、働き方の多様化やシェアオフィスの需要の増加に伴い、新たに個室タイプを導入するシェアオフィスも増えています。

個室タイプとは、一般的なシェアオフィスの一画が個室になっているタイプのことです。1つの空間に複数の個人や企業が集まっていますが、個室のためプライバシーが保護され集中しやすい特徴があります。

1人で借りられるものから、数人で利用できるものまで広さや部屋のタイプはさまざまであり、中にはそれぞれのブースが独立していて15分単位で利用できるものもあります。

個室タイプに向いている利用者

個室タイプに向いているのは、以下のような利用者です。

・サテライトオフィスの拠点が必要な人

・市場調査をする企業

・スタートアップ企業

・フリーランス

シェアオフィスは多くの人が利用するため集中しにくいと感じたり、情報流出に不安を感じたりという方も少なくありません。個室タイプであれば自分のみの空間で仕事ができ、情報流出の危険性も低くなります。

個室タイプを利用するメリット

シェアオフィスの個室タイプを利用することには、以下のようなメリットがあります。

・24時間365日利用できる

・短時間から効率的に使える

・登記できる

・駅近や一等地を格安で借りられる

・プランに光熱費やネット費用が含まれている

・敷金や保証人が不要

・全国展開しているオフィスがある

それぞれのメリットについて、詳しく解説します。

24時間365日利用できる

シェアオフィスの個室タイプは24時間365日利用できるため、急な商談や案件に対応できます。

急な案件で長時間の作業が必要な場合、空間を共有するタイプのシェアオフィスでは周りへの配慮が必要ですが、個室タイプであればその心配もなく深夜までの作業も可能です。

短時間から効率的に使える

短時間から効率的に使える点も、個室タイプのメリットです。

個室タイプを設けるシェアオフィスは増加しており、様々な料金形態があります。中には15分単位で利用できるブースやプランもあり、これらを活用すれば効率的な短時間の利用が可能です。

移動の合間や商談などで、余計なコストをかけず効率的に利用できることは大きなメリットといえるでしょう。

登記できる

法人を設立する際には、所在地を登録する必要があります。所在地は公表されるため、個人事業主が自宅を登録するのはプライバシーの面で不安を感じるかもしれません。登記サービスが含まれたシェアオフィスであれば、シェアオフィスの住所で登記が可能です。

他にもスタートアップ企業の場合は一等地のシェアオフィスを登記することで、社会的信用の向上につながって融資が受けやすくなったり、取引先が見つかりやすくなります。

駅近や一等地を格安で借りられる

駅近や一等地など、立地の良いところで作業や商談ができるというメリットもあります。特に、1人用個室であれば格安物件も多いため、駅近や一等地でも比較的安価に借りられます。

好立地の物件を賃貸契約すると非常に高くなるため、駅近や一等地を格安で借りられることは個室タイプならではのメリットです。

プランに光熱費やネット費用が含まれている

シェアオフィスの個室プランには、光熱費やネット費用が含まれている点もメリットです。

自宅で仕事をする場合、光熱費やネット費用が発生します。リモートワークを導入する企業が増えていますが、リモートワークによって光熱費やネット費用が増えたり、個人で利用している分との費用の切り分けに悩んだりという方もいるでしょう。このような方は、シェアオフィスの利用がおすすめです。

シェアオフィスの料金プランは定額のため、安心して利用できるでしょう。

敷金や保証金が不要である

シェアオフィスは利用料金しかかからず、敷金や保証金が不要という点もメリットです。

利用料金だけで良いため、無駄なコストがかかりません。オフィスを借りたいものの、初期費用を抑えたい場合や短期間のみ作業スペースを確保したい場合はレンタルオフィスの利用がおすすめです。個室タイプであれば、共有空間であっても集中して作業できるでしょう。

全国展開しているオフィスがある

全国展開しているシェアオフィスのサービスがある点もメリットです。全国展開しているサービスであれば、出張や研修先でも気軽に使えます。

シェアオフィスの需要は高まっており、様々な場所に展開しているシェアオフィスのサービスも少なくありません。出張や研修が多い場合は、全国展開しているシェアオフィスのサービスを選びましょう。

まとめ

シェアオフィスは共有空間であることから、プライバシーの面で不安を感じたり、複数人がいるからこそ集中できないという理由から、利用を避けている方もいるでしょう。しかし、シェアオフィスには個室タイプがあり、個室タイプであれば自分だけの空間で集中して仕事ができます。

情報漏洩のリスクを減らしたい、共有空間でも集中して仕事がしたいとお考えの方は、シェアオフィスの個室タイプを利用しましょう。